小学生の頃、
クロールで泳ぐのが
学年で一番速かったんです。
しかし、50メートルまでです。
50メートルを超えると
泳ぐのが嫌になり、
100メートル以上、
泳いだことがありませんでした。
キックする力が弱くなって下半身が沈み、
パッチャン、パチャン、
と腕で水をかく単調なリズムに
耐えられなくなってやめてしまうんです。
小学校高学年になると
1kmくらい泳ぐ同級生もいて、
なんとか「俺も!」と思うんですが、
いつも100メートル前にやめていました。
水の中の孤独と単調なリズムの繰り返しを
黙々と続ける人間が理解できない。
だから、水泳部の人間とか理解できない。
一日一万メートル泳ぐなんて聞くと、
「???・・・」。
でも、今ならわかります。
孤独と単調な生活の中で
続けていくことの大切さが。
明るく楽しいものが
いくらでもある世の中で、
あなたが地味に
続けているものは何ですか?
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そこそこできるからって、
あきてやめてしまっては、
それ以上にはなれません。
いろんなことに手を出して、
いろんなことができるようになっても、
そのすべてが
そこそこしかできないんなら、
たいした役には立ちません。
人がうらやむような才能を
持っている人も、
その裏では、
気の遠くなるような地味なことを
続けていたりするわけです。
光が当たっている部分だけ見て、
そこを追いかけても、
暗い部分に目をやらなければ
何もわからないままです。
地味に続けて、
大きな成果を上げたいものです。
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